top of page

​Naybe-

Nay / 否定 be- / 在る

わたしは小さい頃から、わたしの事が好きではありませんでした。

鏡を見たくなかったり、写真に写りたくなかったり。

わたしの存在を意識しないようにしてきたので

時々、生きているのか分からなくなることがあります。

​からだじゅうが空っぽで、そこに心臓があるのかさえも疑ってしまうほどです。

わたしは小さい頃から、わたし以外の何かになりたいと思っていました。

男の子とか。

同じ人間であるはずなのに、男の子はわたしとは違いました。

手がゴツゴツしていました。

確かにそれは、わたし以外の何かでした。

例えば、食事とか。

何かの命を奪って、自分が生きようとする行為があります。

わたしにとって写真とは、そうゆうものなのかもしれません。

そこに愛というものはなく、

あるのは否定的な欲望だけで、

ただただ、あの手やその心臓が欲しいという

わがままだけがそこにあるような気がしています。

男の子が死んで、こぼれた命をわたしはわたしのモノにします。

その瞬間、

ようやくわたしの中に心臓が生まれ

​わたしは 生きている を実感するのです。

©2020 onimaru sakiho 

当サイトに掲載されている写真等の無断転載・転用を禁止します。

  • ツイッター
  • Instagram
bottom of page