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Naybe-
Nay / 否定 be- / 在る










わたしは小さい頃から、わたしの事が好きではありませんでした。
鏡を見たくなかったり、写真に写りたくなかったり。
わたしの存在を意識しないようにしてきたので
時々、生きているのか分からなくなることがあります。
からだじゅうが空っぽで、そこに心臓があるのかさえも疑ってしまうほどです。
わたしは小さい頃から、わたし以外の何かになりたいと思っていました。
男の子とか。
同じ人間であるはずなのに、男の子はわたしとは違いました。
手がゴツゴツしていました。
確かにそれは、わたし以外の何かでした。
例えば、食事とか。
何かの命を奪って、自分が生きようとする行為があります。
わたしにとって写真とは、そうゆうものなのかもしれません。
そこに愛というものはなく、
あるのは否定的な欲望だけで、
ただただ、あの手やその心臓が欲しいという
わがままだけがそこにあるような気がしています。
男の子が死んで、こぼれた命をわたしはわたしのモノにします。
その瞬間、
ようやくわたしの中に心臓が生まれ
わたしは 生きている を実感するのです。
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